一億分の一で当たる宝くじ、十億枚買ってきて当たって「奇跡だ!」外れるほうが奇跡じゃね?

中二病的フィクションにはしばしば世界を救う的大それた物語が出てきます。
また別世界に行ったり来たりする話なんかも出てきます。
俺はそれが或る時期から(覚えてません)とてもむず痒く感じるのです。


先ず例を挙げましょう。
幽遊白書
魔界とか、霊界(いわゆるあの世)が出てきます。
どちらも人間界から行くものです。
霊界は人間界の死者を統括し、魔界は人間界の人間をさらいます。
じゃあ、人間界って何よ?
地球?
全宇宙からしたら億分の一以下の存在の惑星?
いや、おかしいでしょう。
魔界も霊界も、違う世界とはっきり書かれている。
その別世界が二つもこんな宇宙の最果てとだけ繋がっているだって?
気持ち悪いし不自然極まり無い。
霊界とか、死者を裁くとかいっときながら見てる限り裁いてるのは人間つまり地球人。
おかしいだろ。
死者を裁く界であるのに担当が地球のみ?
限定的にもほどがある。
魔界なんてもっと顕著。
魔界、なんて呼び方に反し、規模としてはせいぜい描写見る限り、地球よりちょっと大きいかもしれないレベル。
狭すぎじゃね?
人間界って地球だけじゃなくてそれを内包する宇宙じゃねえの?


まあ、幽遊白書の場合は明文化されてないので脳内保管は可能です。
というか、大体の作品はそんなんだけど、それはともかく気持ち悪い。
地球なんてものはこの世界(宇宙)から見ればちっぽけとか言う言葉すらも巨大すぎるくらいの存在です。
そんな場所が、別世界と都合よく繋がってるとか気持ち悪いにもほどがある。
ある作品なんかは、違う世界に旅立って一つの町を見て、ここはこう云う世界なのかと嘯きやがる。
違うだろと。
その世界の宇宙、ゆずって星、せめて国くらいは見てからその言葉を発しろと。
其処がどういう世界観か、ひょっとしたら平面世界かもしれないそれは分からない。
でもそれすら確認せず、考えず、思考に入れないフィクションが気持ち悪くてしょうがない。


中二作品なんかは、たまに神様が出てきやがるが、もう意味が分からない。
宇宙ほっといて地球ですかそうですか。
で、神様倒すとかイミフもいいとこ。


もう一つ。
タイムパラドックス、若しくは時間系について。
これについてはまあ、我慢できないことも無いからいいけど、この際だから書いておく。
そもそも、ループ物とか、時間まき戻し物とか在るけど、冷静に考えよう。
時間の流れ方、そも時間については未だ良く分かってないこともあるが、まあ一先ずは一般的な考え方。
則ち、全宇宙で特異点覗いて普遍的不可逆的に流れているものを時間としよう。
その場合、時間を巻き戻す対象はどうなるか、全宇宙ですよね。
まあ、別の空間作って其処だけ特異点で巻き戻してますよーなら分からんでもない。
でもさあ、時間止めたり巻き戻したりループさせたり、宇宙規模でやるとかもっと良く考えようよ。
おかしくない?気持ち悪くない?
宇宙規模で兆分の一以下の個人がそんなの可能とか、考えたらリアルに吐き気がする。
フィクション相手にそんな野暮に…と言うかもしれないけど、これは認識の問題でフィクションに対する言いがかりとはちょっと違う。(と思う)


タイムパラドックスについては似たような感じ。
まあこれは過去改変物に対する文句だけど、変わるのは地球という極小の物だから宇宙規模では変わったの地球だけって事で納得できる。
そもそも現在恒常的に宇宙のどっかでそんなことが行われていないなんて言い切れんしね。


まあ、ともかくフィクションはもっと設定と世界観をしっかりして欲しい。
せめて地球規模。宇宙規模でやるんならそれなりの説得力とか、設定を用意して欲しい。
むず痒くてしょうがない。




こんなこと書いたけど、別に作品に浸ってる間はいいんだ。
意識しないし、余程の矛盾が無い限りそう云う世界観と理解できて納得できる。
冷めたら嫌に成るとかそう云うのではなくて、やっぱり様はむず痒いだけ。
それでも、やっぱりそこらの設定をちゃんとして欲しいのは事実。
SFはこう云うの結構しっかりしてくれて俺の好みなんだよね。
ただし、中途にSF混じると一気に気持ち悪くなる罠。


要はその作品的に、『世界』の定義をしっかりして欲しいって事だね。