人の欲は白砂の如く

エロゲでもエロ漫画でも、アニメでも一般漫画でも一般ゲームでも。
ギャップ萌えってのがある。
ツンデレとか最たるもんだね。
キャラクターだけでなくシチュエーションにも其れは言える。
おっさんが銃器を持つより幼女が持つ方が映えるし、じじい言葉をしゃべる少年の方がインパクトがある。
実年齢と外見年齢に差があったほうが面白いし、動けるデブの方が興味をひく。
超強い爺婆、壊れた機械みたいな幼女、怪力の少女、好青年めいた外見の黒幕、女にしか見えない少年、最終兵器な彼女、醜男の強キャラ。
そうやって、(多分)近年から爆発的にそう云った相反する属性を持つものが増えている。


多分其れは、文化の過渡期におきる王道、お約束、テンプレートの破壊現象なんだと思う。
弁証法的に肯定否定止揚の繰り返しで文化が習熟するならばこれ等は否定からの派生だろう。
だけども、否定だけが強すぎると多重の属性を備えたキメラが生まれる。


そしてそんな属性のキメラとして、ロリ婆腹黒純情ビッチなんてカオスなものが出来たりする。
ロリ巨乳とかボテ腹セックスもその類だと思う。
アンバランスさに一部の人は強烈にひかれる。
で、挙げてって当然のように気づくけど、大概それらは幼い印象を受けるキャラクターが圧倒的に多い。
そしてそれらは大概女だ。
まあ、当たり前。
眼帯してゴスロリ着て気違った笑い声を上げる少女はいいとしても、眼帯してエナメルのホットパンツはいて気違った笑い声を上げるマッチョの爺はもはやギャグだろう。
キメラは一歩間違えば雰囲気すべてをぶち壊す作品としての癌になる。


だけどこの手のキメラはどんどん増えている、
ボテ腹ロリ妊婦とか狂気としか思えないようなものを扱う作品があったり、挙句、出産光景を「エロ画像」として扱うものすらある。
これほど強烈なキメラは何故生じるのか。
要は上にも挙げたけど、弁証法的に否定のみの螺旋が生まれているからだし、そういった極端に走る人の存在が増えているのだと思う。
まあ、ほっとけば其れが肯定になって肯定が否定になる裏帰りが起きるんだろうけど。


理由は良く分からない。
けど、社会というものに一つの責任を押し付けてもいいように思う。
属性のキメラは被造物に対する創造者の倒錯した感情の押し付けだから。
行き場のない感情が貯ると淀みとなって、澱となって、歪んでしまう。一般的な価値観に沿えばそうだろう。
勿論生まれながらの倒錯者ってのは居るとは思うけど。
ともかく、創造者はある意味被害者だ。
社会の歪みで生まれた彼らを消したからって社会の歪みは治らない。






うん、何が言いたいか良く分からなくなってきた。
最初は唯単にボテ腹ロリ妊婦出産3Pとか二次元であっても狂ってるよねーって言いたかっただけなんだが。
ああ、俺は出産プレイだけは理解できません。